高崎市で不動産売却を検討中の方必見!空き家特措法と売却の関係を解説

空家

新井 清之

筆者 新井 清之

不動産キャリア18年

空き家・古屋・相続不動産など、売却に関するご相談はお気軽にお任せください。業界歴18年、売却実績1,000件以上の経験を活かし、お客様の状況に合わせた最適な売却方法をご提案いたします。宅地建物取引士として責任をもって対応し、高崎市エリアには特に強みがあります。

空き家問題は、高崎市でも大きな社会課題となりつつあります。特に、不動産を相続したり売却を考えている方にとって、「空き家特措法」と呼ばれる法律の影響は無視できません。しかし、この法律や高崎市独自の支援策について、詳しく知る機会は意外と少ないものです。この記事では、空き家特措法と高崎市での不動産売却との関係、相続時の特別控除制度や市の助成内容、手続きをスムーズに進める方法まで、どなたでも理解できるよう順を追ってわかりやすく解説いたします。不安や疑問の解決にぜひお役立てください。

空き家特措法(空家等対策特別措置法)とは何か、その制度の概要と高崎市での影響について

空家等対策特別措置法は、空き家が地域の防災・衛生・景観に与える悪影響を防止することを目的としており、所有者に適正な管理を義務付けています。特に、修繕を怠った結果「特定空家等」に指定されると、市町村からの指導・勧告を受け、従わない場合は固定資産税の軽減措置が受けられなくなる可能性があります。さらに、管理不全空家等の段階から行政の関与が拡大される方向に改正されました。

群馬県全体の状況をみると、2023年時点で空き家率は16.7%に上り、96万7400戸中16万1300戸が空き家となっています。そのうち用途が定まらない「その他空き家」は約7万3100戸に達し、経年劣化した木造一戸建ても多く含まれます。高崎市も県内で最多の空き家戸数(その他空き家)を抱えており、空き家問題は深刻な課題です。

所有者が直面するリスクとして、まず管理が不適切な場合には指導や勧告の対象となり、固定資産税の軽減が受けられなくなる点が挙げられます。また、建物の老朽化によって倒壊や外壁材の落下、風害時の飛散などによる第三者への損害賠償の可能性、不法侵入・放火・廃棄物問題などの犯罪リスク、さらには景観や近隣への迷惑によるトラブルも懸念されます。適切な管理がいかに重要かがうかがえます。


以下の表は、所有者が注意すべき主なリスクを整理したものです。

主なリスク内容影響
行政指導・勧告管理不全空家等や特定空家等に該当すると、市が介入固定資産税の軽減措置が適用されない
損害賠償・事故倒壊や外壁の落下などによる第三者への損害高額な賠償責任の発生
犯罪・トラブル不法侵入や放火、ごみ投棄など地域の安全や住環境への悪影響

相続した空き家の売却に関する「3,000万円特別控除」の詳細と適用条件

相続により取得した空き家を売却する際、譲渡所得から最大で3,000万円を控除できる「3,000万円特別控除」は、大きな節税効果があります。この制度の内容や適用要件、手続きの流れを高崎市を例にしてご案内いたします。

項目内容備考
対象建物昭和56年5月31日以前に建築された一戸建ての居住用家屋区分所有建物を除く
適用期限相続開始から3年後の年末まで、かつ令和9年(2027年)12月31日まで売却の時期が重要
耐震改修・解体譲渡前または譲渡翌年2月15日までに耐震工事や解体が必要令和6年(2024年)以降の譲渡対象

まず、「3,000万円特別控除」とは、被相続人が居住していた家屋やその敷地を相続した方が、一定の要件を満たして売却した場合、譲渡所得から最大で3,000万円を控除できる制度です(相続人が3人以上の場合は2,000万円)。

適用要件には、以下のような具体的な条件があります:

  • 建築年が昭和56年5月31日以前であること、かつ区分所有でないこと。
  • 被相続人が相続直前まで居住していた家屋で、相続から譲渡までに貸付や事業利用、居住がなかったこと。
  • 譲渡は相続開始から3年以内の年末(12月31日)までであり、かつ令和9年(2027年)12月31日までに行うこと。
  • 売却額が1億円以下であること、特別な関係のある人への譲渡ではないこと。
  • 令和6年(2024年)1月1日以降の譲渡では、譲渡後に買主が翌年2月15日までに耐震改修または解体する場合にも対象となる拡充が行われています。

制度の適用を受けるには、以下のような手続きを行います:

  • 高崎市の建築住宅課へ「被相続人居住用家屋等確認書」の交付を申請します(申請から交付までに約2週間かかります)。
  • 申請書と必要書類をそろえて、管轄の税務署で確定申告を行います。譲渡所得を控除対象とするために、確認書は確定申告の際に添付します。

この制度を上手に活用することで、相続した空き家の売却にかかる税負担を大幅に軽減できます。高崎市における具体的な流れや要件については、事前にご相談いただければ、より丁寧にご案内いたします。


高崎市独自の支援制度と売却に関連する助成制度

高崎市では、空き家の売却に向けた準備を後押しするため、管理・解体・活用などさまざまな支援制度を設けています。制度の種類ごとに内容や申請時期を整理し、売却準備に役立つメリットを分かりやすくお伝えします。

制度の種類 支援内容 申請時期など
空き家管理助成金 建物管理委託や敷地の除草などにかかった費用の半額を助成 申請は例年4月15日から受付、予算に達し次第終了
空き家解体助成金/跡地管理助成金 解体費用の4分の3や更地の除草費用の半額を助成 解体助成は予算に達して終了している場合あり。要問い合わせ
活用関連助成(改修・家賃など) 改修費用や家賃の一部を助成、地域サロンへの転用など幅広く対応 こちらも予算に達し次第終了。事前相談が必要

上表のとおり、制度の申請には受付開始日や予算状況の確認が不可欠です。また、市の交付決定前に着工した工事は対象外となる点にもご注意ください。これらの制度を活用することで、空き家を安全かつ円滑に売却できるよう、売却前の状態を整えることができます。特に管理や解体にかかる費用の負担を軽くできる点は、大きなメリットです。いずれの助成制度も詳細は高崎市建築住宅課までお問い合わせいただき、早めのご準備をおすすめします。

売却と税制・手続きのスムーズな進め方

まず、売却前に最優先すべきは「相続登記」です。令和6年(2024年)4月から相続登記が義務化されており、不動産を取得したことを知った日から3年以内に手続きをしなければ、正当な理由がない限り「10万円以下の過料」が科せられる可能性があります。また、登記が済んでいない場合、不動産の売却や担保設定、処分に支障をきたすため、早めの対応が重要です。


次に、売却に際して発生する費用や負担を整理しておきましょう。譲渡所得税が課される場合には、売却価格から取得費や譲渡費用を差し引いて課税対象額を算出します。取得費が不明な場合は「概算取得費(売却額の5%)」で計算されますので、税額が大きくなる可能性に注意が必要です。さらに「3000万円特別控除」が適用できる場合には、譲渡所得から最大3000万円を控除できます。要件としては、被相続人が一人暮らしであった居住用家屋であること、昭和56年5月31日以前の築であること、相続から譲渡まで居住・貸付・事業利用がされていないこと、相続開始から3年経過する年の12月31日までの譲渡であることなどが該当します。

手続きの流れをわかりやすく整理すると、次のとおりです:

手続き内容概要ポイント
相続登記戸籍収集→遺産分割協議→法務局申請3年以内、過料の対象
特別控除の申請確認書の申請(市役所)、確定申告で控除申請申請から2週間程度かかる確認書が必要
税費の算出取得費/譲渡費用を確認して譲渡所得を算出概算取得費ケースもあるため注意

最後に、高崎市における相談体制についてです。相続登記や売却に関するご相談は、まず高崎市役所の建築住宅課や資産税課へお問い合わせいただくとよいでしょう。また、法律や登記に関わる手続きについて不安がある場合は、司法書士への相談がスムーズに進める近道です。行政相談会や市の相談窓口を活用することで、トラブルや手続きの遅延を防ぐことができます。

まとめ

高崎市で不動産売却を検討されている方にとって、空き家特措法や「3,000万円特別控除」、そして市独自の助成制度は非常に重要な情報となります。特に、空き家を相続した場合は、法制度や税制、各種支援を適切に活用することで、安心して売却を進めることができるでしょう。効率良く手続きを行うためには、早めに準備を始め、必要な書類や確認事項をしっかり押さえておくことが大切です。自分の状況に合った方法で、不動産売却を円滑に進めていきましょう。

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