今から約200年前、江戸時代のころから行われている「だるま市」は群馬県高崎市でも有数の伝統行事です。
精魂込めて作られただるまは「縁起だるま」と呼ばれて、試験合格や選挙当選、企業の発展を祈願する多くの人々の手に渡っています。
今回は、縁起だるまで知られる少林山達磨寺の歴史や見どころについてご紹介します。
群馬県高崎市にある少林山達磨寺の歴史とは?
少林山達磨寺の起源は、室町時代に遡ります。
当時は厄除けや子授け、縁結びにご利益がある観音様が祀られているお堂でした。
約100年後の1680年、大洪水で引き揚げられた古木を村人が霊木としてその観音堂に納めます。
時代は安土桃山時代を経て、江戸時代に入っていました。
ある日、一了居士(いちりょうこじ)という行者(ぎょうじゃ)が神仏のお告げを受けて訪れ、観音堂に納められた霊木を達磨大師の座像に彫り上げて祀ります。
やがて観音堂は「達磨出現の霊地」として近隣に知られるようになり、1697年に少林山達磨寺として創建されることとなったのです。
少林山達磨寺の起源は約500年前ですが、お寺の歴史としては約320年なので比較的あたらしいと言えるでしょう。
特筆すべきこととしては、本堂に北極星を神格化してお祀りしていることがあげられます。
これは不動の星である北極星をすべての存在の中心と考える「北極星信仰」であり、天文学の発達した古代中国で発祥しました。
一般的にお寺の本堂は南向きか東向きに建てられるのですが、少林山達磨寺が北を向いているのは北極星を祀っているためです。
群馬県高崎市にある少林山達磨寺の見どころは?
少林山達磨寺の見どころと言えば、まず「だるま開眼(かいげん)」があげられます。
「だるま」と聞くと、片目に黒目を墨で書き入れて願をかけ、願いが叶ったらもう片方に目を入れるのを思い浮かべる人もいるでしょう。
「だるま開眼」では、和尚がだるまの右目に点眼して魂を入れます。
持ち帰っただるまは、願いを込めて書き入れた黒目をさらに大きく描き、願いが叶えば左目を入れるのです。
総門をくぐり石段を登ったところにある、「招福の鐘」も見逃せません。
名前からも、鐘を撞くと福運が舞い込んできそうです。
9時から17時までの間、参拝者は招福の鐘を撞くことが出来ます。
本堂横にある「達磨堂」は、はじめて訪れた人が声を上げてしまうことも珍しくありません。
しっかりと両目の入っただるまが、所狭しと積み上げられているのです。
大小さまざま、色とりどりのだるまを目の当たりにしたら、きっとご自分も縁起だるまに願をかけてみたくなることでしょう。
●所在地:群馬県高崎市鼻高町296
●営業時間:寺務所・札場は9時~17時(売店は10時~16時)
●定休日:なし
●アクセス方法:JR信越本線「群馬八幡駅」より徒歩20分
●駐車場:あり
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まとめ
今回は、群馬県高崎市にある少林山達磨寺の歴史や見どころについてご紹介しました。
北極星信仰の達磨寺は、八方除けの寺としても知られています。
近くに出かけの際は、少し足をのばして参拝してみてはいかがでしょうか。
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